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生涯学習情報トップ > 施策情報等 > 乳幼児期からの子供の教育支援プロジェクト > 資料 > 指導用スライド教材 > 教材V 乳幼児期からの「食」を育む ~食文化と、体の中の食べ物の通り道~
【はじめに】
人は、食べることで、体の発育に必要な栄養と、活動するために必要なエネルギー源を摂取します。また、食欲を満たすことは精神的な満足にもつながります。食は人のあらゆる活動の源であり、心も体も健康に生きていくために欠かせません。食べることは、生涯にわたって人にとっての基本であると言えます。
近年の我が国の食をめぐっては、食糧は増え、栄養状態は改善され、飽食の時代とさえ言われています。産業技術の進歩や国際化の進展、少子化・核家族化等により、食生活は変化し、加工食品の増加や、食のリズムの乱れ、外食志向の高まり等、食の質が問われています。
このことは、成長・発達の著しい子供の食生活にも問題を生じさせています。朝食の欠食、栄養摂取の偏り、小児期の肥満の増加、思春期の痩身願望、食事を通した家族のコミュニケーションの減少等、問題は多様であり、生涯にわたる健康への影響が心配されます。
一方で、メディア上では食に関する情報が溢れており、健康意識や食の安全に関する意識の高まりも見られます。
現在の乳幼児の保護者は、このような環境の中で育ってきた世代が多いと考えられ、子供にとって適切な食に関する知識や技術の不足が懸念されています(※)。
我が国では、人の一生に深く関わる食の大切さが改めて見直され、平成17 年に食育基本法が施行、翌18 年には食育推進基本計画が制定されました。そこでは、特に人間性が育まれ、身体が成長する子供にとっての食の大切さが明記されました。さらに、平成23 年4 月には第2次食育推進基本計画も発表されています。
子供の頃の食との関わりは、生涯を通した食生活、行動に影響を与えます。健やかな心身を育むためには、「なにを」「どれだけ」食べるか、「いつ」「どこで」「誰と」「どのように」食べるかが重要です。豊かな食の体験を積み重ねることが大切なのです。生涯にわたって健康で質の高い生活を送るための基本としての「食を営む力」(※)を家庭で育むために、保護者に「乳幼児期の食を大切に」と伝えていきたいものです。
このスライド教材は、子供が日々の生活の中で食を豊かに経験し「楽しく食べる子供」(※)に育つことを目指して、家庭における乳幼児期からの食の大切さを保護者に伝えるとともに、食に関する文化的側面や、歯と口、排泄など食に関連する体のことについても学習していただくことを目的に作成しました。
講義や説明のためのイラストだけでなくワークシート等も盛り込みましたので、支援や指導の際に皆様の工夫を加えて、子供たちの健やかな成長のために御活用いただければ幸いです。
※「楽しく食べる子どもに ~食からはじまる健やかガイド~ -『食を通じた子供の健全育成(-いわゆる「食育」の観点から-)のあり方に関する検討会』報告書(厚生労働省)-」(平成16 年財団法人日本児童福祉協会発行)
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