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生涯学習情報トップ > 施策情報等 > 乳幼児期からの子供の教育支援プロジェクト > 教えて、先生! > 親子のふれあいコミュニケーション > 050 ゲームで負けるとかんしゃくを起こします。このままでうまくやっていける?
子供自身が勝ち負けを理解できるようになるのは、おおよそ3年はかかり、その頃から子供同士で遊びたくなります。しかし、友達と遊ぶと親のようにいつも譲ってくれません。負けたり、ずるいと言われたり、「入れて」と言っても拒否にあうこともあります。逆に自分の知らないことが目の前で展開され自分の世界が広がったり、皆から認められ自信がつくこともあります。
このような様々な経験が、子供の対人関係や意欲・忍耐力を伸ばし、そして強さも弱さももつ自分を認める力を養ってくれます。
それだけではなく、遊んで体も動かしますから、運動発達も促されます。ここで「遊び」と言っているのはゲーム機器での遊びではなく、かくれんぼやサッカー、ごっこ遊びやあやとり等実際に体を動かし人と一緒にする遊びです。
ご質問へ回答は自ずと出ていると思いますが、大人がいつまでも負けてあげ続けることは、やめましょう。ご推測の通り、このままでは、友達とうまくやっていく力は鍛錬されませんから。
次のことを大人が理解していると、子供がかんしゃくを起こしたり、気分を変えられなくてもその場しのぎの対応にならず、子供の成長を見通した対応が容易になると思います。
3歳位までは、私たち大人は「よーいドン」と走っても子供に勝たせてあげ、譲ることが多いですね。一人前に扱わず、言わば『おみそ』の状態です。この時、子供本人は自分が皆の仲間に入っていると思っていますが、実際は対等な遊び仲間としては認めてもらえていません。 「自分でやる」と自己主張をする”イヤイヤ期“には、周囲に支えられ自分でできた気になる―言わば自分の力を実力以上にあると錯覚する―経験を重ねましょう。
勝ち負けがわかり、皆が一人前と認めると、ルールを守るよう求められます。子供は初めて対等な関係を経験します。しかし、今までは、自分が優先されてきましたから、自分がビリになったり負けることに慣れていません。自分の負けを認められないので、最初は相手を責めたりずるをしてでも勝とうとするのです。 繰り返し、勝ち負けのある遊びで遊び込めば込むほど、相談のお子さんのような行動は少なくなります。
相談のお子さんは、勝ち負けを理解できるまでに成長しています。これからは、トランプでも駒まわし競争でも、楽しめる遊びで人と繰り返し遊んでください。必ず、友達と関わり合う力がつきます。