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生涯学習情報トップ > 施策情報等 > 乳幼児期からの子供の教育支援プロジェクト > 教えて、先生! > 親子のふれあいコミュニケーション > 049 昆虫や水たまり、勉強にならないけれど子供が好き。止めさせた方がいい?
何にでも興味を持ち、とても探求心のある子供らしさを持っているお子さんですね。
かつて私たちも同じような子供時代がありました。あなたはその時をどのように過ごしたのでしょうか?
私はこんな無駄なことはしなかったと思う方もいるでしょう。思い出せないほど小さな頃には、誰もが虫を飽きずに眺めたり汚れを気にせず水たまりで遊んで心を躍らせていました。自分が自然の一部になったような感覚で、自然との出会いをしているのでしょう。私達は自然と共存している生物だからです。
あなたは、お子さんがどのような人に育つことを望んでいますか?
大人の価値観で子供の興味や行動を判断したら、その子らしさに大人の仮面をかぶせてしまいます。個性を持った伸びやかな成長を子供に望むなら、大人のとらえ方を変えるしかありません。
私達が当たり前でつまらないと決めつけていることに、目を輝かせ飽きずに見る子供の集中力は素晴らしいものです。その集中力をつぶさずに身に付けていけば、いつか役に立つでしょう。大人が失ってしまった興味や無心さを目の前のお子さんから学ぶことができます。
何を感じて見ているのだろうと子供と同じ視点で心を無にして眺めてみると、ゆったりとした静かな時間が流れるのではないでしょうか。子供が育つには、大人には無駄な寄り道とも思える[感じたり考えるゆっくりとした時間]が欠かせません。
豊かな心をもつ子供は、〈効率〉や〈成果〉主義では育ちません。
大人が考える“机上の勉強“は、やや〈知識を知ること・覚えること〉、すなわち量に偏っているように思います。逆境に負けない底力をつけるのは、知識の量ではなく、感じ考え工夫をする経験を重ねることです。
知識を得るプロセスからの学びも成長には欠かせません。自分の小さい頃を知るつもりで、“今のお子さん”の興味に十分付き合ってみることをお勧めします。忘れてはしまいますが、ゆったりと支えてもらった経験がその後の成長を支えてくれるでしょう。