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048 ほめることが大事と分かっていても叱ってばかり。こんなに怒って大丈夫?

年長になって口が達者になってきました。親にとって理不尽なことやわがままを言ったり、ぐずったりした時、また親が言ったことができない時など、すぐに叱ったり注意ばかりしてしまいます。ほめることが大事と分かっていても、なかなかできません。こんなに怒ってばかりで大丈夫でしょうか?
今の悪循環を変えたいと思う親の悩みです。まず、悩むほど子供の事を思っている自分に〇をつけましょう。そして、自分を変える機会ととらえ、子供に指示するかかわり方から、行動を変えます。『実況中継』や肯定的な言葉を考えておき、投げかけ方を変えてみましょう。

子供にぶつけている言葉がそのままあなたに向けられたら、どのように感じますか?心地よくはないですね。叱られていることはわかるけれど、自分の気持ちと折り合い方や動き方がわからなければ、子供は同じことを繰り返すしかありません。

成長してほしいとの願いを持つから、子供ができない時には親の心配が膨らみます。「注意や叱責ではなく、ほめることが大事」とわかっている大人でさえ、行動に移すのは難しいのです。ましてや、成長途中の子供ですから、理屈はわかっていても実行できないのは親と同じです。お互いさまで、気長に成長を支える気持ちも大切です。

とは言っても、ほっておくことはできません。 このような時は、私は2つのことをお勧めします。

一つは『実況中継』です。実況中継は、子供のやれている行動をそのまま言葉で言います。「自分で洋服を着たのね」「(おもちゃ)片づけたのね」と、あなたが気づいていても発信していないことを言葉で伝えるよう意識します。たくさんのエネルギーを注がなくても、親が認めていることが子供に伝わります。

もう一つは、肯定的な言葉で伝えることです。実行には準備が必要です。あなたの伝えたいことは何でしょう?叱っていること・注意していることを別の言葉で言い換えるとどのような言葉になるでしょうか?肯定的な言葉を考えてください。

この場面ではこの言葉でかかわろうと、あらかじめ考えて言葉を決めておきます。例えば、「走っちゃダメでしょ。何で、あなたは落ち着きがないの。何回も注意しているのに、言うことを聞きなさい」と言っていた場面では「ゆっくり歩こうね」と肯定的な発信をしたり、「ここでは、どうするといいかなー?」と子供が考えられる投げかけ方を準備しておきます。

発信の仕方を変えると、子供の受け取りが少し変化します。人の成長には長い時間がかかりますから、即効の効果を期待しすぎない〝よい意味でのあきらめ“も時には必要です。 この二つが肯定的なメッセージを増やし、子供が自分で思考することを支える方法です。肯定的な声掛けが多くなると、気持ちが安定しますので、親の言葉を受け止めやすくなります。

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