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生涯学習情報トップ > 施策情報等 > 乳幼児期からの子供の教育支援プロジェクト > 教えて、先生! > 子供の睡眠 > 002 赤ちゃんを寝かせるときは暗いほうがいいの?
暗くした方がいいと思います。昼間は明るく夜は暗い地球で生きている、ということを赤ちゃんに伝えてあげて下さい。ヒトという動物は夜行性ではありません。昼行性の動物ですから、昼間に光を浴びることと、夜の闇が大切なのです。
1879年にエジソンが始めて電灯を灯しましたが、この時は多くの方が、これで人類は24時間いつでも活動できると喜んだに違いありません。でもそれから130年以上たった現在、明るい夜はヒトという動物にとって必ずしも望ましい環境ではないことを考えさせるデータが集まりつつあるのです。
ヒトは誰でも脳に生体時計を持っています。この時計の1日は実は24時間よりも多少長い方が多く、多くの方は毎日朝に光を浴びることで、生体時計の1日を短くして、地球時刻との間のズレを、無意識のうちに治しているのです。
ところが逆に夜に光を浴びると、生体時計の1日が伸び、地球時刻との間にもともとあるズレがさらに大きくなり、時には時差ぼけになる心配があります。
またメラトニンという抗酸化作用(酸素の毒性から身体を守る働き)や眠気をもたらす働きを持つ物質は、夜暗くなると出てきます。ところが夜でも明るいとメラトニンが出にくくなります。
そしてメラトニンは一生のうちで1-5歳の頃に最も多く出るのです。赤ちゃんには夜の闇をちゃんと用意してあげてください。
ただ真っ暗を怖がる赤ちゃんもいます。赤ちゃんの安全確認も大切です。メラトニンへの影響がないわけではありませんが、豆球程度ならOKと考えています。夜寝るのはメラトニンを出すことばかりが目的ではありませんから。