幼い子どもたちが犠牲となる痛ましい事件が相次いでおこっています。「地域教育推進ネットワーク 東京都協議会」では、学校や行政だけではなく地域、NPO、企業等とともに今年度に緊急の取組を行なうこととしました。12月27日に臨時総会を開催し、下記の事業の実施と、協議会としての緊急アピールを採択し、発表しました。
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中村東京都教育委員会教育長挨拶 |
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1 今年度の緊急の取組について |
(1)「子どもの安全・安心部会」の追加設置
これまで「学校教育支援部会」で行なっていた「地域・学校連携危機管理プログラムの研究開発」と、新たに「地域住民の役割についての体系化と研修プログラムの研究開発」を行なう「子どもの安全・安心」部会を設置し、地域全体で子どもの安全を守る仕組みづくりを行ないます。研究の成果として、ワークシート等を作成し、配布します。臨時総会では、実際に地域子ども教室とそれ以外の組織とで子どもの安全について共通認識を持つための協議会を設置したという報告もありました。
部会の概要紹介はこちら
(2)「地域教育プラットフォーム事業」への都立高校生の参加
都立高校の生徒自らが、子どもたちの安全確保に積極的に取り組みます。例えば「地域子ども教室」等、地域での子どもの居場所事業等での学習指導補助や遊び相手、及び終了後の帰宅付き添いなど。「地域教育推進ネットワーク 東京都協議会」のコーディネートにより、新宿区、渋谷区、杉並区、世田谷区、小平市の地域教育プラットフォームと都立高校との連携を進めていきます。
子どもの発案と意思で、積極的に係れるような取組を行なっている地域や、実際に高校生が小学生と共に活動している地域から活動紹介があり、Face
to Faceのコミュニケーションを大切にしながら事業をつくることの重要性について意見交換を行いました。
(3)「フォーラム」の開催
都立高校生による上記の支援を行なうにあたり、都立高校生と地域の関係者が一同に会し、子どもたちの安全確保に関する課題解決のための意見交換を行ないます。
高校生が社会に求められている実感が持て、自覚を持って活動できるような取組み、自分たちで見つけて活動するような取組みにしていきたいという発言がありました。
日時:平成18年1月22日(日)午後1時30分
会場:東京都総合技術教育センター
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2 緊急アピール
「学校・家庭・地域の社会全体で子どもを見守り、育もう」の発表
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緊急アピール提案
遠藤副会長 |
「地域教育推進ネットワーク 東京都協議会」の会員が積極的な取組をすすめるとともに、広く都民にも協力を呼びかけるものです。
出席者からは、「企業グループ全体として、子どもの安全を考えていきたい」、「企業も子どもの送迎など、保護者に対する支援を考えていけないか」「企業としてもできることから取り組んでいくが、保護者にも当事者意識を持ってもらいながら取組を広げていきたい」等の発言がありました。
皆さんの団体・企業等でもこのアピールを活用し、子どもの安全を守るために積極的に取り組んでいただければと思います。
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