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生涯学習情報トップ > 施策情報等 > 乳幼児期からの子供の教育支援プロジェクト > 教えて、先生! > 五感の刺激と発達 > 003 暑い日はずっと冷房の効いた部屋にいてもいい?
暑い日には大人でも外に出るのは嫌になってしまいますよね。でも、子供の場合は発達中なので、「暑い」「寒い」という感覚を季節に応じて、また時間に応じて肌で感じることは、成長したあとの心身の健康を左右するほど大事な刺激なのです。
皮膚感覚は、神経を通して脳に伝わります。そして、脳が「暑い」と判断すれば、自律(じりつ)神経(しんけい)と呼ばれる神経を使って汗腺(かんせん)(皮膚にある汗を排出するための腺)を開いて汗を出すことによって体温を下げます。逆に「寒い」と判断すれば汗腺を閉じて熱が逃げるのを避けるという反応がおこり、周りの状況に応じた体の自己防衛を行っているのです。
この自律神経や汗腺の働きは、「暑い」「寒い」という刺激を繰り返し受けることによって、特に乳幼児期に発達します。さらに、自律神経は体温の調節だけでなく、血圧や胃腸の動き、睡眠の調節などにも関わり、安定した自律神経の働きを持つ脳は多少のストレスにも強くなり、内臓機能を安定させます。ですから、小さいころから自律神経にたくさん刺激を与えてしっかり育てることがとても大切です。
多少暑くてもなるべくクーラーをつけずに室内に風を通して過ごしたり、木陰を選んで外遊びをしたり、水遊びをさせたりして、子供の脳にしっかり「暑い」「寒い」の刺激を与えましょう。ただし、まだまだ体温調節能や皮膚は未熟なので、熱中症や脱水、あせもや日焼けなどには気をつけるようにしてくださいね。