「地域の子どもは地域で守る!!」教育フォーラム開催!
平成18年6月4日(日)東京都庁第1本庁舎5階、大会議場において、社団法人 日本青年会議所関東地区東京ブロック協議会(以下JC)と東京都教育委員会の共催により「教育フォーラム 地域の子どもは地域で守る!!~ 今、あなたにできることはなんですか ~」を開催しました。![]() 講演の中で本郷さんは、事件のことをふり返りながら、「愛する だけでは、子どもを守れません。警察、行政、学校、保護者が危機意識のアンテナをさびつかせず、子どもが犠牲になり続ける現実と向き合うことが大事なのです。」と述べられました。 第二部では、青少年東京都・治安対策本部 治安対策担当副参事 井口憲一氏により、青少年の健全育成と東京都の治安の再生にチャレンジするための「東京都の取組について」(プレゼンテーション)の発表がありました。その中で、防犯ボランティアの応援サイトとして、「大東京防犯ネットワーク」をオープンしたことを紹介しました。詳しい内容をご覧になりたい方は、こちらをどうぞ。(↓) |
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☆大東京防犯ネットワークのホームページアドレス http://www.bouhan.metro.tokyo.jp/ | |||||
続いて、第三部・パネルディスカッション「地域で子どもたちを守るには・・・ ~東京から日本の防犯を変える!!~」を行いました。パネリストとして、井口憲一副参事、杉並区の自主防犯組織、和泉ピースプラスワン代表の斎藤史哉さん、同じく和泉ピースプラスワンで活躍している高校生の高橋遼さん、社団法人日本青年会議所 関東地区協議会監事で東大和青年会議所顧問の加藤宜行さん、コメンテーターとして、本郷紀宏さん、そしてファシリテーターとして社団法人東京青年会議所副理事長の藤井達也さんが参加されました。 |
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ディスカッションでは、「地域で子どもたちを守るには、そのために私たちにできることは」という内容を中心として、パネリストの皆さんが活発な意見交換を行いました。 児童登校時の見守り、夜間パトロール、セーフティ教室の実施、防犯マップ作成等、地域の防犯に努め、成果を挙げている「和泉ピースプラスワン」の斎藤代表は、「気持ちだけでは、防犯活動は続きません。やらされるのではなく、進んで楽しもうという思いをもってやっていくことが大切です。そのためには、様々な活動を通して意識が高まり、それが防犯活動につながっていけばと考えています。元気に、明るく、無理なく、根気よく、がモットーです。」と述べられました。 また、ごみ収集事業を防犯ネットワークにつなげた、東大和青年会議所顧問の加藤さんは、「このフォーラムをいい話で終わらせてはいけません。関心の高い人が、今自分たちに何ができるかということを伝え続けていかなければならないのです。そして、私たち大人が率先して取り組む姿勢を見せ、関心の低い人たちを変えていく必要があります。」と述べられました。最後に本郷さんが「一人一人の意識と取組が、子どもたちの安全に必ずつながっていくはずです。今日学んだこと、感じたとことが、それぞれの地域の安全にいかされることを心より願っています。」と述べられ、ディスカッションが終了しました。 |
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フォーラムに引き続き、地域子ども教室等の子どもの居場所事業などに係る方を対象としたワークショップ研修「安全管理の基礎知識」を、大会議場横のレセプションホールで行いました。講師には、浅利眞さん【(有)クライシスインテリジェンス代表取締役】をお招きし、安全管理に取り組むときの課題整理や、解決のための方策について考えました。 |
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「防犯」には「犯罪を予防する・抑止する」ことと、「犯罪が進行することをとめる」という2つの意味があること、危機管理には起こるであろう危機を事前に想定して、準備することが大切であること等について学びました。また、ワークショップでは、防犯ブザーをどのような場面で使うことが想定されるかというテーマや、地震が発生した時に居場所ではどのようなことが起きるかの例を出し合い、その時の対応を考えるとともに、どのような事前準備をすることで予測した被害を最小限にすることができるかなどについて話し合いました。事前の時間がある時に救急箱の点検や転倒防止策、棚の配置などを考えることで、地震が発生した時の被害が大きく違ってきます。居場所開催直前にスタッフ全員で当日の活動内容と各自の役割・配置を確認することで、子どもたち全体を見ることができるようになります。 最後に、互いの居場所でヒヤッとした、ハッとした事例(ヒヤリハット)を出し合い、事件・事故の予防のためには過去の様々な事例に学びながら、将来に起こることを予測した準備をしていく必要性について確認ができた研修となりました。 講師からは、まとめとして「それぞれの居場所で、短い時間しかとれなくても定期的にこのような話し合いをしながら、危機意識を忘れずに活動してほしい」と話がありました。 |