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「PTAが主体となった生活習慣確立に向けた取組」(葛飾区の取組)
葛飾区小学校PTA連合会と葛飾区が主催するPTAブロック研修会が11月25日(土)に区立飯塚小学校で開催されました。
今年度、葛飾区では子どもの生活習慣の確立に向けた取組を研修課題とする各種講演会を、PTA研修会等で開催してきましたが、当日は小児神経科医で、「子どもの早起きをすすめる会」(http://www.hayaoki.jp)の発起人のひとりである東京北社会保険病院副院長の神山潤先生を招いて「子どもたちを伸ばす生活リズム」をテーマに講演会が実施されました。
講演会には200名を越える参加者が集まり、このテーマについての保護者の方々の関心の高さが伺えました。
生活リズムの乱れが心身に及ぼす影響
講師から、夜10時、11時にコンビニやビデオ店にいる就学前と思われる子どもや親子の画像が事例として紹介され、夜10時以降に就寝する3歳児の割合が年々増加している現状や、日本の子どもの就寝時間の遅さが世界第一位であることなどを指摘した上で、就寝時間の遅れによる睡眠不足が、子どもに及ぼす心身への悪影響について科学的根拠に基づいて説明がありました。
また、睡眠不足が学力へ及ぼす影響や、不規則な生活によって脳の発達のバランスが崩れ、それが情緒を不安定にさせる可能性についても触れられ、子どもの生活リズムを規則正しくすることの大切さを参加者に働きかけました。
早起きから始めてみよう
早起きをして朝の光を浴び、朝ごはんをしっかり食べ、日中に十分な活動をすると、夜もぐっすり眠れるので、規則正しい生活リズムが身につきます。しかし、そのためには家庭の理解が不可欠であり、保護者が自らの生活リズムを振り返った上で、子どもとコミュニケーションを十分に図って、生活リズムを改善していくことが必要であるとの話がありました。
会場の参加者は講師の話にみな熱心に耳を傾け、メモを取りながら大きくうなずいている人たちも多く見かけられました。
葛飾区では、今後、生活リズムに係わる「早寝・早起き・朝ごはん」をテーマにした親子コンサートの実施や生活リズムを小学生自らが点検できるカレンダーの作成など、子どもの生活習慣確立に向け、区をあげて様々な活動を展開していく予定です。

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