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★子どもの生活習慣確立東京都協議会



■ 協議会の目的
 「子どもの生活習慣確立東京都協議会」は、子どもの生活習慣確立の必要性を広く社会に普及するための組織です。「東京都子どもの生活習慣確立プロジェクト」の趣旨に賛同する団体・企業等により構成し、子どもの生活習慣確立の必要性を普及・啓発するために、会員による広報活動や関連事業の実施などにより、「東京都子どもの生活習慣確立プロジェクト」を推進していきます。    
■ 会長・副会長の紹介  
  • 会  長 中村正彦(東京都教育委員会教育長)
  • 副会長 服部 幸應((学)服部学園理事長、服部栄養専門学校校長/医学博士)
          松田 二郎(東京都教育庁次長)
■ 会長代理挨拶(松田副会長)
 中村会長が所用のため、松田副会長が代理で挨拶をされました。
 「本協議会の趣旨に賛同された企業、団体等の皆様方とともに、子どもの生活習慣確立の必要性を広く社会に普及し、望ましい生活習慣の確立に向けて取り組んでいきます。
 子どもの基本的な生活習慣の確立は、本来家庭が担うものですが、社会全体で取組むために、より多くの方々に子どもの生活習慣確立の必要性をご理解いただくとともに、都内各地で生活習慣確立の具体的な活動が展開されるよう、協議会をすすめていきます。」
■ 副会長挨拶(服部副会長)
  「これまでは、親は、子どもが幼い頃には子どもを寝かすために子守唄を歌ったり、絵本を読んだり、昔話を聞かせるなどにより、親子の絆を築いてきました。また、食事では、子どもの好き嫌いを注意し、食べ方や箸の持ち方を教えるなどのしつけを行っていました。
 本来食事は、家族でコミュニケーションをとる良い機会であるはずなのに、現代は忙し過ぎるのか、テレビを見ながら親子がばらばらなものを食べるなど、親子のコミュニケーションが図られていません。その結果、イライラしてワガママで、すぐキレる子どもになるのです。
 子どもの生活習慣確立の必要性を広く普及し、確立に向けて取組んでいこうという本協議会の存在は心強いです。」
■ 協議会への期待
 当日、会員として出席された団体の中から次の方々が、協議会への期待を話されました。
☆ 東京都公立幼稚園PTA連絡協議会副会長:田谷 節子さん
 「自分の子どもの頃と比較すると本当に家族関係が希薄化しています。社会環境が変わり、24時間世の中が動いている中で親としての自覚を持つことは難しい。また、子どもを育てているときには、なかなか親としての子どもへの係わり方の問題に気づきにくいものです。社会的な係わりが広がる中で問題に気づいたり、励まされることがあります。また、子どもの生活習慣確立の必要性を幼稚園PTAだけが主張しても、普及啓発活動は広がりません。親自身の子どもへの係わり方を見直し、子どもの生活習慣確立に向け、いろいろな角度から都民全体で取組んで行けるよう協議会に期待します。」    
☆ 東京都医師会理事:弓倉 整さん
 「子どもたちを巡る問題として、子どもたちの健康や発育に変化が現れています。これは、テレビの長時間視聴や外遊びの減少など子どもの生活環境の変化と関係があります。親の問題としては、核家族化により、子どもへの接し方がわからない、子どもをどう育ててよいかわからない親がいます。
 これまで行政は、子育て支援に取り組んできましたが、子どもの生活習慣確立のためには、親への働きかけが大事です。協議会の活動が普及啓発にとどまらず、子どもの生活習慣確立のための具体的な親への働きかけとなっていけば、よりよいと思います。」
    
☆ 小学館エデュー編集部編集長:黒笹 慈幾さん
 「小学館『エデュー』の読者は、幼稚園年少から小学校3年生くらいの子どもの母親が中心で、子どもの生活習慣の確立は、学力や食育とともに読者の最大関心事でもあること。さらに、子どもの生活習慣の確立は、学校・家庭・地域の全てにおいて課題であること。
 『エデュー』では、ホームページに“早寝早起き朝ごはんクラブ”を立ち上げ、グーたら家族が早寝早起き家族に変身していく様子を、母親の視点でブログに掲載したところ、各方面から反響がありました。子どもの生活習慣の確立に向けて、民間情報機関として地道な情報を出す役割があることがわかりました。『エデュー』での取組みを踏まえて、協議会会員として、子どもの生活習慣の確立に向け、親の行動につながる具体的な情報を提供する役割を、果たしていきたいです。」  他にも、参加された会員から、協議会を効果的に推進するための意見が出されました。これらを受けて、松田副会長は、「改めてみなさんのお力で、子どもの生活習慣の確立に取組んで行きましょう。」とまとめられました。
    
■ 子どもの生活習慣確立の必要性を社会全体に広げていく提案  服部副会長
 本協議会の設立と今後の取組みを社会全体に広げていくために、都民に呼びかけをする提案があり、午後に開催する“フォーラム”で、都民に向けた呼びかけをすることになりました。

    ※ 呼びかけ文は、こちら。 (PDF)
    ※ フォーラムの様子はこちら(オリジナルサイト)からどうぞ。

以上をもって設立総会は終了しました。
情報交換会(3事例の発表)の概要
■ 食育の取組
 日本マクドナルト株式会社コーポレートリレーション本部CSR部部長 岩崎 優さん
 「食を扱う企業の責務として子どもたちにバランスの良い食事をとることの重要性や食事を楽しむことの大切さをアニメやゲームを使いながら、楽しく知ってもらうために、平成17年7月から小学校高学年以上を対象とした食育サイト「食育の時間」を開設しました。さらに、9月からは各地の小・中学校の総合的な学習の時間で、このサイトを教材とした食育授業を展開している事業についての発表がありました。」  
■ 「子どもの早起きをすすめる会」の取組
 原賀 修克さん、かむら まさはるさん
  「5年前に発足しました。“早起きサイト”を開設し、“子どもの早起き早寝習慣”の大切さを発信しています。現在会員(医師、教師、保健師など)は、600名を越えています。
  “早起き”をキーワードに活動を展開。本の出版・CDの制作・販売、講演会・シンポジウム・研修会を開催。お話や紙芝居、歌による未就学児や小学生への「早起きコンサート」で、早起きの大切さを伝えている音楽家かむらさんによる手遊びの紹介があり、座が和んだ発表でした。
■ 「家庭の教育力向上を目指して」〜都小Pの取組
 社団法人東京都小学校PTA協議会会長 新谷 珠恵さん
 社団法人東京都小学校PTA協議会が、平成17年に公立小学校PTA会員を対象に実施した「保護者と先生の意識調査2005 輝く未来へ〜今、子どもの『生き方』を考える〜」結果を中心に、発表がありました。
 生活の現状から、「保護者も先生も“子どもがメディアとかかわる時間が長い”と感じており、睡眠不足等による体の発育、友だち・親とのコミュニケーション不足や体験の不足により子どもの豊かな心を育てにくいこと」を懸念しています。
 調査結果から、子どもの将来の不安としては、第一位が安全(犯罪被害やいじめなど)、第二位は学力(将来自分で食べていけるための)、第三位は精神的な健康となり、子どもが最も身につけるべきものとしては〈優しさ・思いやり〉があげられました。
 子どもの育つ環境を整えていくのは、大人の役割です。東京都小学校PTAとして、社会全体で子どもが育っていく風土を醸成し実践の輪を広げたいと思います。そのため、各種研修の実施や「都小P IT7ヶ条」(子どもたちがパソコン、携帯電話、ゲーム機器、漫画・雑誌等と安全に付き合うために)、「都小P食育10か条」の作成などに取組んでいます。
服部副会長(右)、松田副会長

東京都公立幼稚園PTA連絡協議会代表
田谷さん

小学館エデュー編集部編集長
黒笹さん

子どもの早起きをすすめる会
原賀さん、かむらさん