学校支援の事業紹介 | |||
インベスティング・ペイズオフ「将来に投資するって、どういうこと?」 | |||
「キッズ・マーケット・キャンプ 2006年 夏季」 |
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主催:早稲田大学日本橋校、メリルリンチ日本証券株式会社、NPO法人金融知力普及協会 | |||
平成18年8月28日から30日までの3日間、早稲田大学日本橋校・メリルリンチ日本証券株式会社・NPO法人金融知力普及協会の共催による「キッズ・マーケット・キャンプ」が早稲田大学日本橋校(コレド日本橋5階)で行われました。今回で5回目を迎えますが、応募総数は218件にのぼり、その中から36名が抽選で選ばれました。また、「地域教育推進ネットワーク 東京都協議会」の遠藤勝裕副会長が講師として参加されました。 このプログラムの特徴は、経済や金融についての学習を通して、これまで教育分野でタブー視されてきた「お金」の問題を取り上げているということです。しかも、金銭を儲けるためという、狭い意味とは一線を画すものであり「将来への投資」の重要性とそのための準備の必要性を、早くから学ぶことを目的としているのです。 ☆プログラムの流れ プログラムは大きく2つに分かれています。 (1)授業 3日間で、合計9つの授業があります。それぞれの授業の講師ですが、その顔ぶれはといいますと、大学教授から、金融業界やその他各業界のトップで活躍されている方ばかりです。 (主な講師の御紹介) ・伊藤 宏一(千葉商科大学大学院教授) ・遠藤 勝裕(日本証券代行株式会社 取締役相談役) ・和田 哲哉(株式会社 三菱東京UFJ銀行 常務取締役) ・川島 健資(メリルリンチ日本証券株式会社 取締役副社長) ・澤上 篤人(さわかみ投信株式会社 代表取締役社長) ・金子 昌資(株式会社日興コーディアルグループ 執行役会長) ・橋本真由美(ブックオフコーポレーション株式会社 代表取締役社長兼COO) |
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これらの講師の方々が、自らの体験や会社での様々な経験をもとに、ライフプランの立て方、貯蓄について、投資についてなどの授業を展開します。内容も、子どもたちにも充分理解できるよう、分かりやすく、興味や関心を引き付けるものになっています。さらに、授業の間に、三菱東京UFJ銀行や日本銀行、貨幣博物館や東京証券取引所の見学もあり、学んだことを自分の目で確かめることができます。 |
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とにかく、講師の説明は、実体験や豊富な知識に基づいているので、言葉の一つひとつに説得力があります。授業を受ける子どもたちの目も真剣そのものです。まさに、本物の講師による本物の授業という印象を受けました。 |
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(2)エグゼクティブとランチ:なんでも聞いてみよう! このプログラムの目玉ともいえる企画です。3つのグループに分かれた子どもたちが、やはり各界のトップの方々とランチを食べながら、対話を楽しむというものです。参加してくださった方は次のとおりです。 (ご出席いただいた方の御紹介) ・井上 和雄(株式会社三越 相談役 ・ 慶應義塾大学 常任理事) ・北城恪太郎(日本アイ・ビー・エム株式会社 代表取締役会長、社団法人 経済同友会 代表幹事) ・島田 精一(住宅金融公庫 総裁) 最初は少し緊張気味の子どもたちでしたが、エグゼクティブの皆さんが、気軽に話しかけてくださり、徐々に緊張も解け、子どもたちの質問が始まりました。一つひとつの質問に心を込めて丁寧に答えてくださる姿がとても印象的でした。また、エグゼクティブの方が、ご自身の実体験から、成功したことや逆に失敗したときの気持ち、そのときにどうしたのかなど、具体的な話を始めると、皆真剣な表情で話に聞き入っていました。 この企画の素晴らしいところは、なんといってもエグゼクティブの方々を身近に感じることができ、さらに自由な雰囲気で質問をしたり、話を聞いたりする中で、その考え方に触れることができるということです。短い時間ですが、子どもたちは貴重な体験を通して、本当に多くのことを吸収したのではないでしょうか。 |
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最終日には閉校式が行われました。ブックオフコーポレーション株式会社代表取締役社長兼COOの橋本真由美さんから修了証が授与され、それから、代表の子どもたちが3日間の感想を発表しました。発表した全員の子どもたちから「とても楽しかった。」「お金のことがよくわかって、とてもためになった。」「自分の将来について、しっかり考えていきたい。」という声が聞かれました。最後に、早稲田大学日本橋キャンパス学督で作家の堺屋太一さん、このキャンプの名誉塾長で早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授の大村敬一さんにごあいさつをいただき、3日間のキッズ・マーケットキャンプが終了しました。 応募数の多さやメディアの注目度が高いことからも、このような取組に対するニーズの高さが伺えます。キッズ・マーケットキャンプの今後のますますの発展が期待されます。 |
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