浅草散策コース
9 浅草観音戒殺碑

写真提供:台東区教育委員会
隅田川に架かる駒形橋の辺りには船着き場があり、自動車や鉄道が無かった頃は隅田川の舟運で
駒形堂は、浅草寺の本尊・聖観世音菩薩を檜前兄弟が陸揚げした川べりに建立されました。天慶5年(942)の創建と伝えられています。
浅草寺は、徳川家康が祈願所にするなど、江戸幕府に重んじられました。元禄5年(1692)生類憐みの令で知られる五代将軍綱吉の時代に、浅草寺本尊が現れた霊地を禁漁にしました。駒形堂を中心に、南は諏訪町(台東区駒形)から北は聖天岸(同区浅草7丁目)までの十町ほどの川筋です。ちなみに十町は、およそ10ha=10万㎡で、東京ドーム2個分より少し広いくらいの範囲です。翌年、浅草寺近辺の隅田川が殺生禁断の地となったことを記念して、浅草寺第4世権僧正宣存が高さ183.5cm、正面幅61cmの戒殺碑を駒形堂の境内に建てました。
元禄期の信仰及びその周辺の状況を明らかにする貴重な資料です。
浅草観音戒殺碑の公開情報
- 公開日 :
- 通年
- 公開時間 :
- 終日
- 料金 :
- 無料