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文化財めぐりコース

浅草散策コース

9 浅草観音戒殺碑

 都指定有形文化財(古文書)
指定:大正11年6月 種別変更:昭和56年3月12日
写真

写真提供:台東区教育委員会

 隅田川に架かる駒形橋の辺りには船着き場があり、自動車や鉄道が無かった頃は隅田川の舟運で(にぎ)わっていました。浅草を船で訪れる人々は、上陸すると最初に駒形堂にお参りし、それから浅草寺に向かいました。

 駒形堂は、浅草寺の本尊・聖観世音菩薩を檜前兄弟が陸揚げした川べりに建立されました。天慶5年(942)の創建と伝えられています。

 浅草寺は、徳川家康が祈願所にするなど、江戸幕府に重んじられました。元禄5年(1692)生類憐みの令で知られる五代将軍綱吉の時代に、浅草寺本尊が現れた霊地を禁漁にしました。駒形堂を中心に、南は諏訪町(台東区駒形)から北は聖天岸(同区浅草7丁目)までの十町ほどの川筋です。ちなみに十町は、およそ10ha=10万㎡で、東京ドーム2個分より少し広いくらいの範囲です。翌年、浅草寺近辺の隅田川が殺生禁断の地となったことを記念して、浅草寺第4世権僧正宣存が高さ183.5cm、正面幅61cmの戒殺碑を駒形堂の境内に建てました。

 元禄期の信仰及びその周辺の状況を明らかにする貴重な資料です。

浅草観音戒殺碑の公開情報

公開日 :
通年
公開時間 :
終日
料金 :
無料