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文化財めぐりコース

浅草散策コース

5 浅草寺六角堂

都指定有形文化財(建造物) 指定:昭和27 年11 月3 日
写真

 浅草寺六角堂は、『浅草寺誌』(文化10年編)に、元和4年(1618)に掘った井戸の上に建っていることを示す記述があり、さらには古い建築様式も採用されていることから浅草寺内に現存する最古の建造物と考えられます。実際、建物の底部は六角形状に廻した木製土台と基礎石で支えられ、更に、その下部に11 段の石積みをした深さ1.5m余りの井戸状の穴が堀られています。

 建物は、木造、桟瓦葺、朱塗りの六角円堂で、建物中央の直径は1.82m、一面の柱間は0.91m、都内ではあまり見かけない特異な形式の建造物です。屋根を支える垂木は、建物の中心から傘の骨のように放射状に広がる「扇垂木(おうぎたるき)」という形式で、桁の木組みも六角形に組むため、細工も難しく、大工の腕の 見せ所の一つです。

 六角堂内には、日限を定めて祈願すれば、必ず霊験があるという「日限地蔵尊」が安置されています。このため、日限地蔵堂とも言われています。

 六角堂は、現在より約22mほど東方に建っていましたが、平成6年に現在の場所に移されました。現・影向堂の南基壇上に元の位置が示されています。

浅草寺の公開情報

公開日 :
通年
公開時間 :
終日
料金 :
無料
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