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文化財めぐりコース

白金高輪散策コース

10 最初のフランス公使宿館跡

都指定旧跡 史跡指定:昭和28年11月3日 旧跡指定:昭和30年3月28日
写真

最初のフランス公使宿館跡

 安政5年(1858)に江戸幕府はアメリカを始めとした欧米諸国と修好通商条約を結びます。翌年からこの条約に基づき、現在の港区内の寺院に、各国の公使宿館が置かれ始めました。済海寺には最初のフランスの公使宿館が設置され、駐日フランス公使のベルクールやロッシュらが駐在しました。当時、済海寺ではフランス公使宿館として書院や庫裏が使われていたため、寺院側の生活が困難となり、幕府からの支給により建物の増築を行っています。公使宿館は明治3年(1870)に引き払われるまで使用されました。この間の寺院側の記録が『外国書願留(がいこくしょねがいどめ)』として残されており、港区の指定有形文化財になっています。

 また、尊王攘夷の風が吹き荒れる中、東禅寺事件や生麦事件といった外国人殺傷事件が各地で起きましたが、済海寺でも万延元年(1860)9月17日にフランス公使館の旗番であったイタリア人のナタールが襲撃されるという事件が起きています。


最初のフランス公使宿館跡(済海寺)の公開情報

公開日 :
通年(外観のみ)
公開時間 :
9:00~16:00(外観のみ)
料金 :
なし