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白金高輪散策コース

3 瑞聖寺大雄宝殿(ずいしょうじだいおうほうでん)

重要文化財(建造物) 指定:平成4年8月10日
写真

瑞聖寺大雄宝殿

 紫雲山(しうんざん)瑞聖寺は、宇治万福寺を開いた隠元(いんげん)の弟子・木庵(もくあん)を開山とする、江戸で最初の黄檗(おうばく)宗寺院です。木庵に帰依した青木甲斐守によって寺地が準備され、寛文10年(1670)に創立し、翌年に諸堂が完成しました。創建伽藍(がらん)は享保11年(1726)と延享2年(1745)の2度の火災で焼失しましたが、宝暦7年(1757)に仏殿(大雄宝殿)を再建、以後文化年間(1804-18)までに伽藍が再整備されました。大雄宝殿は、雄大な規模を持つ伽藍の中心建物です。

 黄檗宗は、江戸時代になって現在の中国から渡ってきたもので、月台(げつだい)と呼ばれるテラス状の張り出しや、開梆(かいぱん)(外に吊るされた木魚)、正面中央の桃の彫刻がついた腰扉など、それまでの日本の寺院建築とは異なる意匠が目を引きます。他にも、二重屋根で、正面と背面に外廊下のような吹放し部分を設けること、内部の床は四半敷瓦敷きで左右に畳床を置くこと、組物を簡略化して角柱を用いること、丸窓を多用することなども特徴といえます。

 江戸に残された数少ない本格的な仏堂建築として貴重です。


瑞聖寺大雄宝殿の公開情報

公開日 :
通年
公開時間 :
9:00~16:30
料金 :
なし