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文化財めぐりコース

日野散策コース(新選組ゆかりの地を歩いてみませんか)

3 日野宿脇本陣跡

都指定史跡 指定:平成22年3月23日
写真

日野宿脇本陣跡

 かつての甲州道中日野宿には、そのほぼ中央に本陣と脇本陣とが並んで建っていました。本陣は大名・公家・旗本・幕府役人などの宿所であり、脇本陣はその補完的な役割を担いました。日野宿の本陣は上佐藤家、脇本陣は下佐藤家の屋敷で、両家は交替で日野本郷の名主と日野宿問屋役を務めていました。

 嘉永2年(1849)の大火で本陣・脇本陣とも消失しましたが、脇本陣は当主佐藤彦五郎により元治元年(1864)に再建されました。この建物と屋敷地の主要部分は、大きな改変を受けずに現存している都内で唯一の本陣・脇本陣施設です。

 建物は切妻瓦葺で、甲州道中では有数の規模です。街道側に入母屋(いりもや)造りの屋根と式台を持つ玄関があり、本陣建築としての格式を漂わせています。当初は最上位の格式の上段の間と御前の間がありましたが、明治時代に移築されています。

なお、下佐藤家は幕末期には本陣を務めたこともあるため、この建物は「日野宿本陣」として日野市の有形文化財にも指定されています。

 また、佐藤彦五郎はこの場所に天然理心流の道場を開き、そこに集った土方歳三や近藤勇たちは、やがて新選組を結成して活躍しました。


日野宿脇本陣跡の公開情報

公開日 :
通年(月曜(休日の場合は翌日)・年末年始は休館)
公開時間 :
9:30~17:00※イベント等による公開時間の変更あり
料金 :
一般 200円、小中学生 50円