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文化財めぐりコース

府中散策コース(府中・国分寺を歩いてみませんか)

2 木造狛犬

重要文化財(彫刻) 指定:昭和24年2月18日
写真

木造狛犬

 阿形・吽形(うんぎょう)、二狗一対の檜製の狛犬です。阿形像は高さ70.3cm、吽形像は高さ72.1cm、いずれも寄木造で、玉眼、全体に漆塗り金箔仕上げの痕跡もみられます。

 阿形像は、口を大きく開けて今にも吠え掛からんばかりに感じられます。一方の吽形像は、口を堅く結んで眼光鋭く身構えています。頭部とたてがみは大きく装飾的に作り出され、体躯や前肢は調和のとれた筋肉質の身体で、そのたくましい写実的な表現には、見る者を圧倒させる力強さがあります。

 阿形像の胎内に納入された木札には、「紀州 根来/平之内正信作之/元和五己未年 卯月吉日」との墨書銘があり、江戸幕府作事方大棟梁を務めた平内正信によって、元和5年(1619)に制作されたことが分かります。正信は、大國魂神社の社殿の造営を、慶長年間に指揮したことでも知られています。しかし、この狛犬の制作年代・作者については、その作風から鎌倉時代初期の彫刻家である運慶の作とも伝えられています。

 この狛犬は元々本殿と拝殿の間に置かれ、神社を守護していました。武蔵総社の狛犬としてふさわしい、堂々とした気風を備えた作品です。現在は、宝物殿内で見学することができます。


木造狛犬の公開情報

公開日 :
土曜・日曜・祝日・神社祭礼日
公開時間 :
10:00~16:00
料金 :
一般:200円 学生:100円
駐車場マーク禁煙マークトイレマーク