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文化財めぐりコース

八重洲散策コース

7 三越日本橋本店

国重要文化財(建造物) 2016年7月25日指定
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三越日本橋本店
※5階及び6階についてはオフィスフロアのため、立ち入りを制限する区域があります。また三井住友銀行の営業フロアについては、営業時間内のみ見学可能となります。建物内部の見学ガイドなど文化財の公開に係る企画はありません。

 三井本館と同じく「越後屋」を起源として、その呉服屋事業を引き継ぎ、その後百貨店となります。「三越」の名は三井財閥と越後屋のそれぞれの頭文字を取ったものです。

 三越本店は大正3年(1914)、三越呉服店時代に鉄筋コンクリート造りのルネッサンス様式建築として竣工し、「スエズ運河以東最大の建築」と称賛されました。その後、関東大震災で一部焼失しましたが改修増築が行われ、昭和10 年(1935)には現在の姿になりました。

 正面玄関に一対の青銅製のライオン像が鎮座しています。これはロンドンのトラファルガー広場にあるライオン像をモデルにイギリスで3年の歳月をかけて鋳造されたものです。このライオン像には「必勝祈願の像」として、誰にも見られずに背にまたがると願いがかなうという言い伝えがあり、特に受験生に人気があります。北村薫が直木賞を受賞した短編小説『(さぎ)と雪』に収録されている『獅子(しし)と地下鉄』はこの言い伝えを中心に展開していきます。

 建物内部はアールデコ様式の装飾が随所に見られ、吹き抜けとなっている中央ホールには三越本店の象徴的な存在となっている豪華絢爛(けんらん)な天女(まごころ)像がそびえています。中央ホール2階バルコニーにあるパイプオルガンは、日本で唯一現存する演奏可能な昭和初期製造のシアターオルガンとして中央区民有形文化財に登録されています。内装に使用されている大理石には様々な化石が含まれており、特に1階中央ホールから2階へとつながる階段の壁面には、アンモナイトの姿がはっきりと見て取れます。日本初のエスカレーターを始め、エレベーター、スプリンクラー、全館暖房換気など当時の最新の設備が備わっていました。