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皇居散策コース

4 江戸城内堀周辺

⑩ 二重橋

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現在の二重橋

 皇居外苑から皇居正門である二重橋を臨む風景は、東京観光の名所として有名です。二重橋というと皇居外苑と皇居を結ぶ石橋と思われがちですが、その奥にある橋が二重橋です。

 この地点は、江戸城西の丸に位置し、手前の橋が西の丸大手門、奥の橋が西の丸下乗門に位置します。二重橋の由来は、堀が渓谷のように深く、奥の橋桁が上下二重構造となっていたために、この名が付けられたのですが、いつからか手前の石橋と奥に見える鉄橋が二重に見えることから、これらを総称して呼ぶようになりました。

 現在の石橋は明治20 年(1887)、奥の鉄橋は明治21 年(1888)に架け替えられています。

⑪ 外桜田門

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現在の外桜田門

 この門は、古くは小田原口といい、この地域に古東海道が通っていたことをうかがわせます。そのため、ここが江戸城防備上重要な拠点となり、かなりの規模の門となったと考えられます。この門は、寛永期に建設されたようですが、現在の門は寛文3 年(1663)に再建されたものが基となっています。その後、明治4 年(1871)に一度撤去された後に再建され、関東大震災後に復原されて現在に至ります。

 江戸時代には、この門を外桜田門、桔梗門を内桜田門と称し、大名登城路に利用されていました。また、幕末に桜田門外の変で井伊直弼が水戸浪士に暗殺された場所は現在の警視庁の前辺りでした。外桜田門のすぐ目の前に警視庁はあるので、ドラマなどでよく「桜田門」と称されます。

 なお、田安門には「寛永十三」(1636)、清水門には「万治元歳」(1658)と高麗門の肘壺金具に刻まれており、外桜田門とともに江戸時代初期の城門を示す建造物として残されています。

皇居東御苑の公開について

公開日 :
通年(ただし、下記に掲げる日は休園)
(1)月曜日・金曜日(月曜が祝日の場合は火曜が休園)
(2)天皇誕生日
(3)年末年始(12月28日~1月3日)
(4)行事の実施、その他やむを得ない理由のため支障のある日
公開時間 :
3月1日~4月14日・9月1日~10月末日 9:00~16:30(入園は16:00まで)
4月15日~8月末日・11月1日~2月末日 9:00~16:00(入園は15:30まで)
料金 :
無料

*皇居東御苑内の写真は、宮内庁の許可を得て撮影しています。